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====== 少しずつお近づきになる ======

あれから変わらず毎日我が家にやって来る住所不定猫のイサム。
昼夜構わず姿を見せるようになり、僕がかなり近くで観察していても逃げることは少なくなった。

そこで数日前に、猫ドアの前で鳴いていたイサムを、ドアの内側から猫語で誘ってみた。
僕は四半世紀以上猫と暮らしている。だから猫の気持ちはそれなりに分かるんだ。

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イサムはすぐに反応した。猫ドアを持ち上げてさらに呼んでみると、すぐ触れる距離まで近付いてきた。
その日はそれで終わったが、今日は大きな進展があった。

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イサムが家の中へ入って来たんだ。
ドア越しに食べ物を見せたら、それにつられてやって来た。
お皿を空にしたあとはリラックスした様子で床に寝そべったり、内ドア越しにCちゃんと交流したりしていた。

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天気の悪い時はここで休んでいけばいい。
そうでなくとも、好きなだけ居てくれていい。
独りは寂しいだろうから。

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