====== 朽ちた実家の夢を見た ====== 昨夜は昔の実家の夢を見た。 最近はこの夢を見ることが多く、ここ二ヶ月間ですでに5回ほど見ている。 昨夜の夢では、実家は荒れ果てていた。 家の中に明かりはなく、大窓から差し込む曇った光が家の中を照らしていた。 廊下のカーペットはくすんだ色に汚れ、壊れて茶色や緑色に変色した人形たちがガラスケースの中で眠っていた。 私は家族たちと一緒に実家から立ち退かざるを得なくなり、出口を探していた。 このような夢を繰り返し見るのは、やはり精神的に堪える。 私にとって昔のことはことごとく忘れたい過去なのに、私の自我とは無関係に、それは夢となって定期的に表れ、演出を変えながら、私をその世界に引き込もうとするのだ。 その度に私は、死や恐怖、その他退廃的な感情といったものに苛まれ、孤独を更に愛し、ようやく掴んだ人間の状態から遠ざかりそうになる。 前に進むためには過去を受け入れることが大切だ。 しかし時には、過去を手放すことも必要だ。 新しい景色や場所を見る機会を増やし、楽しい思い出を作っていこう。 私のことを覚えてくれている人たちがいる限り、私は人間でいられると信じている。