誰にも言えない悩み、けれど誰かに話したい悩み……そんな話を気兼ねなく打ち明けられる人が、一生のうちにどれだけいるだろうか。
たまにこう思う時がある。 年月が経ち、もし自分と縁のある人が全員見えなくなってしまったら。 自分を守れる存在が本当に自分自身だけになってしまったら。
そして周囲と言葉が通じず、完全に孤立してしまったとしたら。 そういうのが怖いから、人は他者と繋がろうとするのかもしれない。 あるいは、最終的には孤独だけを愛し、誰も信じられなくなるのかもしれない。