最近の僕はとにかく元気で、古い家から持ち越してきた物の片付けや自宅のリフォームに精を出す日々を送っている。
まさか外の物置きを軽く整理しようとして始めたことが、こんなに沢山のタスクを生むことになるなんて!
そうやって色々なタスクを達成しているにもかかわらず、疲労感には鈍感なようで、かえってエネルギーが有り余ると感じる時もある。
いつもの僕はもう少し大人しいから、おそらくこれは正常ではない、男性ホルモンのせいだよ。そういうことは何となく理解しているので、その都度頭を冷やしながら毎日少しずつやるようにしている。
梅雨の間は内装をやって、梅雨が明けたら作業を止めて、秋になったら庭いじりを再開する感じで進めていきたい。そうやって無理なく達成していくことが大切なんだ。
それで庭いじりをしている最中に、付近をうろつく猿たちに出会った。
彼らも生きているから、多少の作物の収奪は大目に見ている。しかし、玄関前や通路などの家の敷地内にフンを置いていくのは勘弁してもらいたい。彼らには決まった場所で用を足すという概念はないのかな?その点猫はとても賢いね。
彼らに恨みはないが、こちらがある程度厳しくしないとすぐに調子に乗る。
だから事あるごとに音追いピストルで追い払っている。
そんなわけで今回新しく二丁のピストルを購入した。
まあ所詮はオモチャなんだけど、良いデザインだからつい欲しくなったんだ。
欲を言えばもう少し豪華な装飾だったら良かったな。
でもあんまりリアルだと本物に間違われてしまうこともあるだろうから、あえて簡素な作りにしているのかもしれないね。
そしてこれを持って引き金を引いてみた。まだ火薬は入れていないから、カチンと音が鳴るだけだ。
それでもなんだか気分が高揚する。ゾクゾクするというのかな。
昔はこんなものを持っても特別な感情は湧かなかったのに、何だかやっぱりおかしいね。
思えば、僕の父も銃や刀剣などの武器を持つのが好きな性格だし、異母兄のうちのひとりもモデルガンのコレクターだ。
彼らとは一緒に暮らしたことはないのに、こんなところまで似ちゃうんだね。
それに僕の顔、年々父親の顔の彫りの深さに近付いている感じがする。遺伝子って怖いな。
だけどまだ、「人を傷付けたい」という欲求が湧かないだけ救いかもしれない。
確かにパワーが欲しいと願うことはある。
それは人を傷付けたり救うためのものじゃなくて、あくまで自分自身のためのものだ。
僕が勝手に周囲との壁を作っているだけかもしれないが、やはり自分の性格は周囲とは相容れないと感じることがある。
だからいっそのこと今以上に突き抜けて、押しも押されもしない存在になりたい。
それがどんなパワーかは、まだイメージできないけどね。
その実現のために今努力してるところ。
僕は愛がよく分からないし恋愛向きではない(美しいものは大好き)から、こういうことをして楽しんでるんだよ。
優しさだけは忘れないようにしたい。