林に囲まれた原野の中に、広さ100坪ほどの家があった。
内壁は全体的に白~グレーで、玄関から向かって斜め右方向に通路、左側にバストイレ、右側に客室、奥は広い空間でリビングのようになっていた。
客室の窓際には地下へと続く階段があり、その下にはさらに客室があったと思われる。
広いリビングには大きな窓がいくつもついていて、そこから外の景色を見ることができた。
景色の外には林に囲まれたさらに広い庭、整えられたグリーンが一面に広がっていた。100メートルほど先には白壁でハーフティンバー様式の外観の洋館があった。
その外観は、僕が子供の頃に住んでいた家にそっくりだった。あえて違うところを挙げれば、夢の中の屋敷は僕の実家よりも横長で、つまり広く、建物だけで300坪はあっただろう。
玄関に入るとシックな色調の赤絨毯のフロアが広がっていて、正面にはクラシックで大きなダークブラウンの階段があり、その階段にもまた、フロアの色と同じ赤い絨毯が敷かれていた。ちなみに内壁も白い漆喰で柱の色はダークブラウンだった。
その屋敷を最初の家の窓から眺めながら、僕は親しい友人たちをもてなしていた。
ここは自由に使って、好きなだけここに居ていいよ、と。
この2、3日前にも屋敷の夢を見ていて、それは僕が生まれ育ったところに非常によく似た、うっそうとした林の中にあった。
何とか外観まで辿り着きたかったけれど、細い道を何度も往復して探しているにもかかわらず、敷地内に足を踏み入れることすらできなかった。
そこから少し離れたグレーのトンネル状の空間の側面に並ぶ民家?やバーが立ち並ぶ場所で、休憩したとかしなかったとか。
ここからは個人的感想。
昔の家のことを忘れようとして、今の家の掃除や片付け、リフォームなどを今頑張っているんだけど、結局は忘れられない思い出になって夢に出てくるってことなんだろうな。少し前みたいに悪夢にならなかっただけ良かった。
それで、やはり子供の頃のことは忘れることはできないから、今の家を昔の実家と似た感じに模様替えして、思い出と共存しようとしている。
そうすれば親族も喜ぶし、僕の気持ちも晴れるだろうから。