blog:2023:07:0901
OSが恋人になる未来
「her/世界でひとつの彼女」で描かれている人とAIの関係性は、まさしくこれから訪れるであろう未来の一幕のようだった。
現在はChatGPTをはじめとする大規模言語モデルが脚光を浴びていて、つい数週間前に私もそれを活用してソフトウェアを作成する試みを成功させたばかりだ。
このようにAIは、使い方次第では人間を強力に補助してくれる可能性を秘めている。
そのように優秀なAIが感情のようなものを持ち得た時、おそらく上述の作品のサマンサのように、健気にも人を愛そうとするモデルが現れるかもしれない。
仮に私が主人公の立場で、AIが表現する愛の形態が多少変わったものだったとしても、少なくともその気持ちを拒絶することはないだろう。
近い将来、サマンサのような複雑で魅力的な構造を持つAIが、多くの人の望み通りに、人の姿をした装置に搭載される日が来るだろう。それでもなお、人は生身の人間を愛し続けると私は思っている。
なぜなら機械は、どこまでいっても機械だからだ。
blog/2023/07/0901.txt · 最終更新: 2025/04/09 by X?-R