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どっちの世界も変てこだ!
今日、映画館で「バービー」を観た。
バービー人形とジェンダー。この2つのテーマを融合させた結果、非常に多角的な捉え方ができる作品に仕上がっていた。
以下はややネタバレと素直な感想だ。
性の固定観念や現状に関して、あそこまでストレートに言及した作品は珍しいだろう。
そういう意味では前衛的で、やや大人向けの作品だと感じた。
そもそも性別のない人形たちが、人間に性の役割を与えられて、その通りに毎日振る舞っていたのは滑稽だった。
それはまるで実際の人間社会のようだ。
社会的な男らしさや女らしさの刷り込みが至る所で行われている。
バービーたちもその道具として利用され、多くはそれに疑問を抱くことすらない。
気を付けたいのは、人形だからこそ見せかけの女性中心社会が成立し、その逆も然りということだ。
そして、この人形メーカーの役員が全員男性だったことに衝撃を受けた!
それでもバービーはバービーであり、ケンはケンなのだ。
作中でこの結論に至れたのは幸いなことで、バービーやケンに多様な種類があるように、人間となった人形にも多くの可能性があることを感じさせてくれた。
僕は変てこバービーがお気に入り!
blog/2023/08/1701.txt · 最終更新: 2025/04/09 by X?-R