blog:2024:03:2801
ポリコレに粉砕される吸血鬼
「デ・ヴィル家への招待状」を観た。
この手のホラーは大体似通った話になりがちだが、この作品は現代を舞台にしており、最近の流行を色々と取り入れていて新鮮味があった。
遺伝子検査サービスによって親族が見つかった主人公。旅行先のイギリスで滞在することになった屋敷は豪華で、ひとときのセレブ生活に胸を躍らせる。
そして主人公はその屋敷のマスターと急速に仲を深めていくのだが、正直この辺の描写が少し長くてむず痒く、この作品のジャンルは何だっけ?と感じる瞬間が何度かあった。
しかしそんな浮かれた展開からガラッと流れが変わるので、そこからは純粋なホラーとして楽しめた。
ヴァンパイア作品に馴染みがあるならば、どこかで見たことのある名前に「おぉ」と感じるはずだ。高齢の姿のまま時が止まった使用人たちを見てわずかな悲壮感を覚えるのは僕だけだろうか?
個人的にルーシーのキャラは結構好きだ。
確かに主人公は色々な意味で半端者だが、だからこそあのようなすごいパワーを発揮できたのだろう。差別的な意味ではなく「混ぜるな危険」と言ったところか。
主人公は本当に元に戻れたのかな?ラストでそんな疑問が浮かんだ。
blog/2024/03/2801.txt · 最終更新: 2025/04/09 by X?-R