ゲル総裁とは一体何だったのか
昨日の9月7日に石破茂氏が首相の役を辞任することを表明した。
なぜ8日の臨時総裁選を求める署名の提出期限の前に表明したのか。
僕が思うに、ゲル氏はこれ以上の現実を直視したくなかったのだろう。
ゲル氏はオールドメディアが作り上げたまやかしの石破人気に浸りながら、おべっか使いたちに持ち上げられてここまでやって来た。臨時総裁選に賛成する議員の名前を公表するぞと脅してみたり(結果的にこれは逆効果となった)、解散総選挙を提案したりもした(ターゲットが野党ではなく身内というところがポイント)。
しかし閣内から首相辞任を求めたり総裁選の署名に賛同する議員が増え、いよいよ万策尽きた6日、菅氏と小泉ジュニアに説得されてとうとう辞任を表明した。
与党内野党と言われ、生粋のサークルクラッシャーともいえるゲル氏。
僕の周囲では、彼がテレビの画面に映る度に不快指数が上昇し、体調を崩した人が自分も含めて何人かいた。
本来、総理総裁を務める器に値しない人物がたまたま権力を手にした結果、国政は顕著に停滞した。
本当に停滞していたのかどうかについては、以下にニュース記事をまとめたので、気になる方は確認してみてほしい。
ゲル氏の仕事ぶりには、民主主義国家ではない特定の国のリーダー像に通じるものがある。
権力に魅了され、自身の敵を完膚なきまで叩きのめそうとする。
協調をうたいながらやっていることは真逆で、結果的に己に関わるものたちを不幸にしていく。
自己保身と論点すり替えと他責思考の塊で、自身に都合の良い情報だけを妄信し、それ以外のものには関わろうとしない。
こういうのは日本の政治の仕方ではないし、一般的な日本人のマインドではない。
彼はどのように育ち、何に影響され、そしてこれからどこへ行くのか。
それは本人にしか分からないし知りたくもないが、とにかくこれで日本の政治は少しずつ前に進んでいくだろう。
結局ゲル氏は、小泉進次郎氏の引き立て役に終わってしまったね。
それでもゲル氏の答弁能力は正直すごいなと思いながら見ていた。一定のテンポで淀みなく長時間話すってなかなかできないことだよね。彼の長所を挙げればそれぐらいなんだけど、問題はその話の内容が理解し難いほど奇妙に捻じれているということだ。おそらく彼にシンパシーを感じる人たちなら理解できるかもしれないが、いずれにせよやはり彼は自民党って感じの議員ではないね。
総裁選終了まであと少しだけ任期があるけど、ゲル氏はこれ以上は何もやらなくていいし、次期政権の役職にも就かなくていいから、どこか悪いところがあれば病院へ行って治して、とにかくゆっくり休んでほしい。