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blog:2025:12:2401

カミングアウトは重要か?

自身がLGBTだということを周囲に公表した後に、それまでの人間関係が変わったという事例は様々なところで聞かれる。
気まずくなったり、温かく受け入れてもらったりと、人によって色々な経験をされたことだろう。

僕自身はLGBではない。XジェンダーはTに分類されるという話をどこかで見たことがあるが、僕の場合は生まれつきの体質が影響しているところが大きいと感じていて、社会的な男や女には興味がないしなりたくもないからTでもないと思っている。だけどもし、男や女以外のジェンダーもTで扱う範囲に含まれるのであれば、まあそれでいいんじゃないかなという感じだ。

こういう分類は割と適当だし、ある程度の時期が来るとそういうものにこだわりがなくなってくるから気持ちが楽になる。そうは言っても分かりやすさは大切なので、ここではタイトルの疑問について簡潔に自分の意見を述べておく。


50年ぐらい前ならまだしも、今ではLGBTはあちこちにいることが分かるようになった。情報を伝えるツールのお陰で、そういう存在が昔よりも可視化されるようになったからだ。
リンゴが好きな人がいれば洋ナシが好きな人もいて、勿論その両方が好きな人もいる。そういう食べ物の話をする時みたいに、まずは気楽に話題を振ってみて、そこで肯定的な意見を貰えたら一歩踏み込んだ話をしてみるといいんじゃないかな。
自分のことを打ち明けるタイミングっていうのは、不思議と適切な瞬間にやって来る。お互いに無理のない自然なタイミングだ。その時にお互いの理解を深めることができれば、その先の関係性はもっと素晴らしいものになるだろう。

ただし、トラウマを与え合うのはよくないから、自分の考えとはあまりにも違う人へのカミングアウトは控えたほうがいい。
特に古い時代感覚を引きずっている方や、特定の信仰やイデオロギーが背景にある人に話を振るとちょっと面倒だ。彼らは自分とは異なる領域に存在していると割り切って、必要以上のことは話さないほうがいいかもしれないね。

ここまで書いたけど、やはりこんなことを考えなくてもいい世の中になるのが一番だ。
カミングアウトが重要でなくなる時代はいずれやって来る。
自分はLGBTだとカミングアウトするのは、自分は有色人種なのだと日本でアピールするぐらいナンセンスなものだと、多くの人が気付く時がこれからやって来るんだ。
すでに世代交代は進んでいる。だからあんまり心配しなくていいと思うよ。

blog/2025/12/2401.txt · 最終更新: by X?-R

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