====== グッド・オーメンズを観た ====== 天使が出てくる物語を探していたらこの作品が目に留まった。 現在公開されているのはシーズン1と2、それぞれ6話ずつ。個人的には丁度良いボリュームだった。 主人公の一人であるアジラフィルは天使で、地球のイギリスで書店を経営している。品行方正でいかにも天使らしい性格だが、一方で人間の食べ物やダンスを好むなど世俗的な一面もあり、善行のためには嘘をつくことすらある。だから6000年経っても天国で重要な役職に就けないのかと思いきや、最後にビックリの結末が待っている。 対してもう一人の主人公のクロウリーは堕天使、つまり悪魔だ。姿かたちはまるでメガテンのカオスヒーローのようで、仕草も非常にそれっぽい。しかし根が善性なため、どうにも悪魔らしい悪魔になりきれないところがある。それでいてアジラフィルと仲が良く、仲間の悪魔にばれないように彼の窮地を救ったり、彼の善行を助けるようなことをする。 イギリスが舞台とあって、クラシカルな建物が登場する場面が非常に多い。登場人物の服装やちょっとした小物までもがお洒落で、スタイリッシュなコンテンポラリーっぽさも感じた。 全体的な話の印象としては、場面転換がそこそこあって、テンポよく飽きの来ない構成だった。シーズン1ではサタンの息子がどのような顛末を辿るのか興味深く追いかけることができたし、シーズン2では多様なロマンスのかたちがプラトニックかつ上品に表現されていた。どちらのシーズンにも面白いポイントは幾つもあって、正直シーズン2については評価が分かれるかもしれないけど、僕は最後まで楽しめた。 ある子供が言っていた、 「問題は消すものじゃなく解決するものだ」 この言葉の意味の深さに、なるほどそうだなと思った。 ネタバレになるからこれ以上は控えるが、二人の主人公の時代を超えた友情が育まれていくところや、天国と地獄の人々?の関係性が面白かった。人間は決して脇役ではなく、むしろ重要な前菜でありスープでありデザートであり、スパイスだ。 現代的でちょっと変わった天使と悪魔の物語、気になった方は是非ご覧になってみてほしい。 シーズン3は2026年、つまり今年公開予定だ。 ---- 余談だが、アジラフィル役のマイケル・シーンさんは、映画「トワイライト」シリーズで吸血鬼のアロ・ヴォルトゥーリを演じている。天使とはまさしく対極の位置関係にある役柄だが、マイケルさんが醸し出す雰囲気が役と絶妙にマッチしていて、こちらの演技も素晴らしいと感じた。