何年か前にMyHeritageで自身の遺伝子を解析してもらって、自分がどこの民族集団に属しているかとか、自分と血縁的な関係がありそうな人たちについての洞察を深めることができた。
そして昨年の10月から同社の検査方法が全ゲノム配列解析となり、以前よりも確度の高い結果を知ることができるようになった。
参考: MyHeritageがDNA検査を全ゲノム配列解析にアップグレード
すでに従来の検査を済ませた人も、新たなキットを購入することで新しい検査をしてもらうことができる。また、検体をバイオバンクに保管してある人は、今後それを使って再検査を申し込めるようになるらしい。
僕の場合はバイオバンクに検体を保管してあるので、それが利用可能になったら申し込むとして、今回は僕の叔母の検体をHyHeritageに送ろうとした時の話をする。
昨年の12月に同社の検査キットが安く売られていたので、母のためにそのキットを購入したが、母は検体の採取を拒否した。
そこで今年の1/10に母方の叔母が我が家に来た時に「検査してみないか?」と話をしたら興味を持ってくれて、その場で叔母の検体を採取した。
ちなみにこの検体の採取方法だが、数年前は唾液を少しずつ出して容器に入れていたが、最近では綿棒で頬の内側をこするやり方に変更されており、初めての方にも分かりやすい方法になっていたのは良かった。
そして連休明けの本日1/13に郵便局の窓口へ行き、専用の封筒に入ったその検体を国際郵便でアメリカに送ろうとしたら、なんと出来なかった!数年前は窓口で問題なくできたのだが、どうやら制度が色々と変わったらしい。
職員の方がどこかへ電話をかけたりして一所懸命対処しようとしてくれて、その間僕は必要な質問に答えたりして30分ぐらい待っていたのだが、やはり生物検体は難しいと言われた。
その職員さんの話によると、物品をアメリカへ送るには大まかに以下の3つのステップをクリアしなくてはならないらしい。
①送る際にその品物がどういうものであるかを申告する
②輸出の際の通関手続き
③届け先の国へ着いた際の通関手続き
①で正直に「遺伝子検査用の検体」などと言うと、郵便局からは送れない可能性が高い。また、検体と言うと病原菌が入っている可能性のものまで含まれるので、更にハードルが上がるそうだ。逆にここをクリアできれば③も通過できる可能性が高まるので、何か上手い説明を用意しておけば送れるかもしれない。
良い担当者に当たれば便宜を図ってくれることもあるだろうが、現状は郵便局からは通常送れないということなので、FedExなどの国際貨物業者を頼るほかなさそうだ。
最近ではアメリカの関税措置の件も重なって、手続きが更に複雑化しているらしい。
また、その職員さんに「アメリカ大使館に行けばもしかして……」と言われたので軽く調べてみたが、有力な情報はなかった。
そもそもあそこはいきなり行って入れる場所じゃないしなぁ。
輸出に関する手続き書類を集めるのが困難だったり、国際貨物業者が近くにない場合、どうすればよいか考えてみた。
1. 未使用の検査キットが手元にある場合、しばらく使用せずに輸出手続きが緩和されるのを待つ
少なくともアメリカ関税の件で世界中の物流が以前と異なるシステムになっているのは間違いないので、情勢が落ち着いた時にキットを開封して使用するのが一番良いかもしれない。
2. 使用済みの検査キットの場合、涼しいところに保管して状況が改善されるのを待つ
検体採取済みの容器の保存液は数週間はもつそうなので、とりあえず冷蔵庫などの涼しいところに保管しておいて、もし送れそうな状況になったら再挑戦してみるという手もある。しかしこの方法では検体が劣化し、場合によっては再検査というリスクがある。
3. アメリカの知り合いに協力してもらう
専用の封筒を更にラッピングして、物品の説明を「ギフト用のケース」などとして、あくまで個人間の取引として扱ってもらい、向こうに着いたら知り合いによってそこの郵便局からMyHeritageに送ってもらうという方法だ。
4. 渡米して現地の郵便局から送る
もし可能であればこれが最も確実な方法だろう!
この件に関して、今後MyHeritage側で対応が進められそうか調べてみた。
参考: DNAサンプルはどのように返送すればいいですか? また、どの住所に返送すればいいですか?
どうやらMyHeritage側も解決に向けての努力はしているらしい。
最も現実的なのは、MyHeritageの集荷センターを日本にも開設してもらって、そこの住所に向けて検体を送れるようにしてもらうという措置だ。これなら顧客の手間は最小限に、アメリカに検体を送ることができるだろう。
この件、何とかスムーズにいくようにしてもらいたいね。