【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は26日、2028年ロサンゼルス夏季五輪から女子種目に出場する全選手に性別テストを実施すると発表した。同日の理事会で承認された。団体、個人の競技を問わず、遺伝子検査によって「生物学的に女性」と認められる必要がある。出生時の性別が男性で、女性を自認するトランスジェンダー選手は女子種目に参加できなくなった。(一部引用)
五輪女子選手の性別騒動といえば、パリ五輪の女子ボクシング選手の件が記憶に新しい。これについては僕も以前こちらで言及していた。これからどうなるだろうかと気になっていたが、これで純粋な女性選手が割を食うことはなくなりそうだ。
個人の性を他者がパッと見て判断するのはなかなか難しい。自認的な性、つまりジェンダーだけの問題であれば生物学的な性を調べればよいが、どこをどうもってそれを断定するかが長らく争点になっていたからだ。これが技術の進歩で区別可能になったのは歓迎すべきことで、今後五輪スポーツにおいてはY染色体に含まれるSRY遺伝子の有無を手掛かりに生物学的な性を振り分けることになった。稀にY染色体としての塊を持っていなくてSRY遺伝子のみが他の染色体にくっついているケースもあるので、この検査は非常に合理的といえるだろう。
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上記の動画で言及されているように、もしSRY遺伝子が検出されたら、追加の検査としてアンドロゲン感受性を調べる。これは体が男性ホルモンに反応するかを確認する検査で、本来SRY遺伝子が検出された時点でアンドロゲン感受性はほとんどの例で有りとなる。しかし非常に稀な例として、SRY遺伝子を持っていてもアンドロゲン感受性がうまく働かないケース(アンドロゲン不応症)がある。追加の検査では念のためにそれを確認して、もしアンドロゲン不応だったら例外的に参加を許可するらしい。これはある意味、SRY遺伝子を持っている女子選手にとっての救済チャンスのようなものだろう。
良識ある決定が成されて良かった。