只今変化中
自覚していても上手く説明できない症状ってあると思うんだよね。
体のどこがおかしいのかよく分からなくて、医者に訊いてもとりあえず健康診断や人間ドックを勧められるケース。
メンタルで行き詰まっているわけではないのに、誰かに話を聞いて貰えれば楽になれると思い込んで、結局は何も解決しないケース。
そんな風に色々なケースがあると思うけど、最終的には自分自身の力で乗り越えられたり、時が解決してくれることもある。
個人的に今は肉体的にも精神的にも試練の時だと感じていて、これを乗り切ればかなり楽になれるのではないかと思っている。
20代までは何もかもがよく分からなくて、30代では自分というものを見つけるために様々な感情を体験して、子供っぽいことから大人っぽいことまで色々としてみた。30後半でアイデンティティがようやく固まってきて、人並みにできることが増えてきた。そして40代となった今、孔子の教えにある不惑(自身の生き方や考え方に迷いのないこと)に近付ければ良いなと考えているところだ。
自分が何になりたいかなんて、未だに定まっていない。自身の潜在的な年齢・性別・社会的な役割すらもよく分からない。でもそういう色のついていない状態が、僕にとっては丁度良いのかもしれないね。
最近では様々なものやこと、人を参考にする機会が増えた。
人生の経験が多少増えてきたからといって、自身を極限まで正当化して頑固になるのはよくない。
自分に自信を持つのは勿論良いことだが、人である以上、絶対に失敗しないということはあり得ない。
人と関わりながら生きていく以上、「人のふり見て我がふり直せ」に加えて「人と自分を比べて卑屈にならない」。これを謙虚に実行していくことが、より良い人生を送るために大切なことだと考えている。
思想に偏りがないこと。人を(属性によって)決めつけて憎まないこと。人を馬鹿にしたり型にはめようとせず、自身と違う考えを持つ人の意見を尊重すること。双方向でコミュニケーションできる関係性を大切にすること。
卑屈になると視野が狭くなる。陰でコソコソ愚痴や文句を言ったり、におわせるようなことばかり呟いていると嫌われる。だから言いたいことがあればちゃんと本人に言って、暗い話よりも明るい話やワクワクする話に触れて、ポジティブな感覚を高めることが重要だ。そうすれば自然とネガティブな発信も減っていくだろう。
これまであまり誰かに褒められる経験がなかったとしても、これから自分を変えていき、自信を持てるようにすれば良いことだ。
コンプレックスがあれば解消すればいい。見た目も内面も考え方も、本気になれば変えられる。
ストレスを感じる人間関係からは離れて、もし環境が邪魔をするなら別のところへ行けばいい。
あるいはそもそも何故そういったストレスを感じるのか、客観的に考える癖を付けて自身の感情を整理するのもいいだろう。
そういう努力は何歳からでも始められる。
上記が僕がこの10年間で学び、心がけたり実践していることだ。
新作の執筆はいよいよ佳境に入った。
あと少しで終わってしまうんだなぁと思うと少し寂しい気持ちではあるけれど、今作はかなり思い入れのある内容になっているので、僕の過去作を読んで共感してくださった方々にとっても楽しめるクオリティになっているだろう。
昨日表紙を仮撮影して、物語の全体的な雰囲気を固めた。いつも本の表紙を用意するのは制作終盤と決めていて、ここから結末を想像しながら手直しをしていく時間が大好きだ。
