自宅で採血キットを使った話
先週、WELLMILLのテストステロン&コルチゾール&メラトニンの検査キットを使用した。これは付属のスポンジを2分ほどモグモグして唾液を沁み込ませて検体を採取する方法で、誰でも簡単にできるのが良いと思った。こちらの結果はそろそろメールで送られてくる予定なので楽しみにしている。
(追記: 3/28土曜日の夕方17時過ぎに結果が届いた。結果が出るまで12日ぐらいだった)
それで今回は、同じくWELLMILLのAMH検査キットを使用してみたお話だ。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)は主に妊活の際に検査されている。これは女性の卵巣に残っている卵子の数(卵巣予備能)の目安を測る指標として知られており、男性では精子形成機能(精子の数や質)の指標となっている。
AMHが低値の場合、女性では卵子の残りが少なく閉経に近付いていたり卵巣不全の可能性があることを意味し、男性では造精機能障害や停留精巣やクラインフェルター症候群などの可能性を示唆する。逆に高値の場合、女性では多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性があり、男性では一般的には元気な精巣といえるが稀に精巣の異常が見つかることもある。
僕はGENEXの全ゲノム検査で、病原性評価のついた精子形成不全に関する遺伝子を持っていることが分かった。また、線毛機能不全症候群に関係する遺伝子変異が幾つも見つかった。これらの症状の中には実際に発症しているものがあり、母方の親族で関連する病歴を確認した。さらに、X染色体にもX連鎖性精子形成不全の原因となる遺伝子タイプが見つかった。これらは母親から受け継いだ可能性が非常に高い。
おまけに僕はインターセックス気味なので、この際男女両方のホルモンをチェックするついでにAMHも確認しておこうと思った。
甲状腺関連ホルモンについては、この前病院で検査してもらい特に異常はなかった。
WELLMILLの検査キットは公式サイトから購入できるほか、Amazonで注文することもできる。Amazon経由で購入した場合、検体の登録は公式サイトから手動で行う必要がある(2026年3月時点)。
AMHの検体は血液であるため、今回のキットには血液を採取するための針が付いているランセットが予備も含めて2つ入っていた。
血液を採取したその日にポストに投函すればいいので、僕の場合はポストに投函する前の晩の23:00頃に採血をした。そのほうが針を刺したところを寝ている間に休ませることができるし、個人的に朝よりも夜の方が準備がしやすいからだ。そして採取した検体を翌日の午前中にポストに投函した。この辺の時間調節が自由にできるのも郵送検査の良いところだ。
採血は指先から行うので、その前にハンドソープで手を洗った後に少し手を温めておく。僕の場合は針を刺すほうの手を心臓より下に置いて手を軽くグーにして長袖の中に入れ、手の平で指先を温めるようにした。
そして準備ができたら説明書の手順通りに行っていく。
採血管の蓋を開けて管を所定の位置に固定し、人差し指もしくは中指の付け根に付属の圧迫テープを巻いて血液を指先に集中させる。この時に指の色が変わるのを見るのが怖いという場合は、圧迫テープを緩めに巻いて指を心臓より下に下向きに垂らしておくといいだろう。
そしてランセットのキャップをねじって開け、テープを巻いた指先を付属の消毒綿で綺麗にする。ランセットを当てるのは指先の横腹だ。説明書では親指側の横腹が指定されていたが、僕の場合は傷が治るまでの見た目ややりやすさを考慮して小指側の横腹に当てた。
ランセットで長さ1ミリほどの傷をつける時の痛みは若干チクッとするぐらいで、注射針で採血をする時よりも刺激が少ない。傷をつけた後すぐに血が出てくるので、そこを採血管のへりに当てて容器の中に垂らしていく。血の出が悪い場合は片方の手で指や手の平を傷口に向かってしごく。
それでも僕の場合、最初は中指でやったのだが必要量の半分で血が止まってしまった。だから人差し指にもう一つのランセットを使って残りの量を集めた。体感では人差し指のほうが血の出が良かった。止血の際は消毒液をつけたコットンまたはティッシュを傷口にしばらく当てて、付属の絆創膏を貼る。
集め終わった採血管の蓋をしっかりと閉めて、上下に軽く5回ぐらい振る。これで中の薬剤によって血液が凝固し、検体の質が保たれるというわけだ。
そして採血管以外のごみや未使用品は付属の袋に入れて、検体と一緒にレターパックに入れて検査会社へ送った。これで二週間以内に結果が届くはずだ。
自宅で採血というと少しハードルが高いと感じるかもしれないが、やってみると案外簡単だった。欲を言えばもう少し少ない血液で検査ができるようになるといいが、その点は今後の技術の発展によって改良されていくだろう。
通常、AMHの検査をするには、婦人科や更年期外来、不妊治療を専門としている医療機関などへ行き採血をしてもらう必要がある。その手順を省略できるというのは画期的なことだ。こういう検査を希望する時、男性であれば何科に行ってどのような説明をすればよいかと悩む場合があるだろうし、女性であればそもそも婦人科に行きたくないと感じている人もいるだろう。そういう人たちのための選択肢が増えたのは非常に良いことで、今後も更に検査可能な項目が増えて、みんなが気軽に自身の状態をチェックできる世の中になっていくことを期待したい。

